英国の旅(やけくそ編)
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4月16日夜の便でロンドンから成田に向かう予定だったのですが
ご承知のようにアイスランドの火山噴火による飛行全面禁止で
ロンドンに閉じ込められることになりました
いつ飛行が再開されるかサッパリ分からないのが一番心配なところです
誰にフラストレーションの矛先を向けるわけにもいかず
ただもう「やけくそ」で人生を「楽しむ?」しかありません
ただし やらなければならない事が幾つか有りますので
日本のオフィスと連絡を取りながら 遠隔地勤務をしなければなりません
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詐欺にご注意!!
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さて、このいつ日本に帰れるか分からないという不機嫌な私に、ロンドン到着早々さらに不機嫌にさせる出来事が身に降り掛かりました。後学のために皆さんにもお知らせしておきます。
まず、4年前にブダペストで起きた一件から説明しますと、ブダとペストを結ぶ橋の上で背の低い男が警官だ、と名乗り、麻薬取引の取り締まりをやっているから観光客もチェックしている、と言ってチラッと身分証明のバッジをチラつかせました(多分おもちゃ?)。そして、パスポートを見せろというので、見せてやりましたら、今度は財布を見せろというのです。「何で」と聞くと、麻薬を隠しているかどうかをチェックすると言いました。そこで、何も入っていないところを見せてやりますと、「金も見せろ」と言って、財布をつかもうとするので、最初から怪しいと思っていたので、警察に行ってからなら見せてやる、って言いました。そしたら、「では、警察に行こう」と言って、スタスタ早足で先を歩いていくものですから、曲がり角で「See you later.」と、心の中でつぶやきバイバイしました。その男は2度と振り返らず、追っかけても来ませんでした。とにかく、私服警官を名乗る男には注意が必要です。
今日の出来事は、ホテルで部屋に入れるのは午後2時からということでしたので、それでは国立図書館でも行こうかと思い道を歩いていきました。ラッセル広場の横で、後ろから男に声をかけられましたので振り向きますと、イタリアから昨日ロンドンにやってきたんだけど(空港が閉鎖されていたので空路はあり得ない)、テームズ川の方に行くにはどうすれば良いか?と、観光地図を広げて僕に聞きました。一応、どちらの方向に行けば良いかを教えてあげたところ、今度は英国ポンドが無いのでどこで交換したら良いだろう?と聞くのです。そんなのカードでATMを使えばやれるよ、と説明していたところに、50歳前後の男二人がいきなり現れて、警察だけれどニセ金と交換する悪いヤツが居るからチェックしている、と言って身分証明書をチラッと見せました。(このシチュエーションは経験済みとういことで)もっと詳しく見たいと手に取ろうとしたところ、さわるな!(え 何で?)と断られました。この時点で完全に怪しいヤツと思いましたが、イタリア人の観光客が怪しい、と思ったのはその少し後です。イタリア人のおっさんと僕の両方にパスポートを提示しろと言いました。まあ、おそるおそる出しましたが、私は関係ないからここを立ち去るって言ったのに、お前もチェックすると強圧的でした。そしてイタリア人にお金を見せろと言って出させました。なぜか、ユーロとドル紙幣(お前なんでドル紙幣なんか持ってんだ?と、その時は思いました)を財布から取り出し、チンケなライトでチェックしたのです(え、そんな小さい紫外線ランプなんか見たこと無いよ)。そして次はクレジットカードが偽物かどうかをチェックするからPINナンバーを言え、とイタリア人に言ったんですね。このアホな(サクラの)イタリア人はゆっくりとハッキリと4桁の暗証番号を言ったので、偽警官はいかにも無線で警察署と交信しているみたいにチェックして、うん、間違いないってイタリア人に返し、彼の役目は終わって解放されたのです。さて、次は(いよいよカモの)お前の番だ、ということで財布を出せって僕に言うのですよ、ね。ホテルから歩いて1、2分のところでしたから、そんなに見たければ滞在中のホテルに戻ってフロントの人たちの前で見せましょうと言って、ツカツカと戻っていきましたら、やっぱり同道するわけないですよね。お互いにサヨナラも言わずに別れましたが、私服で警官を名乗るケースではまず100%偽者だ、と思って間違いないでしょう。
ハンガリーでの経験で、僕のような「善良な」旅行者がカモになりやすいということ、世の中本当に悪者って居るんだよ、ということをお知らせしておきます。
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ロンドンのKing's Cross駅です こんなによい天気なのに
飛行機は飛びません...ブツブツ....
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そのすぐ西側にSt. Pancras駅があります お城みたいですね
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ちょっとした公園にモクレンの花が咲いていました
英語ではマグノリアといいます
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これは桜です 英国ではちょくちょく桜を見ることが出来ます
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ラッセルスクエアにあるHotel Russellです
これはもう10年くらい前に家内と一緒に泊まったホテルです
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Russell Squareです 快晴の土曜日です
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お昼ご飯を食べています
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取りあえず2泊するホテルがある通りです(右側がホテル)
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これは国立図書館です ちょっと変わった建物ですね
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1995年に作られた「ニュートン」像
ま 実際のニュートンとはほど遠い感じがするのですが
彫刻家のイメージではそうなのでしょう
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隣がSt. Pancras駅です
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ニュートンを前から見ました
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ホテルの3階(といってもヨーロッパでは地上階は0階が普通ですので
日本やアメリカ流に言えば4階なのですが)から通りを見下ろしました
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4月18日は日曜日 大英博物館は10時に開館ですが
日曜で人が多かったので ま 今日は止めておこうと ATMに
お金を下ろしにいったのですが 博物館のすぐ傍に
「あべの」というお好み焼き屋がありました!
海外でお好み焼きをやっているのは初めてでしたので思わず中に
私がその日の最初の客で 感じの良い女主人と話が弾みました
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ここのお好み焼きは美味しかったです もう一軒持っているそうで
この頃人気が出てきたそうで 行列ができるそうです
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翌日の月曜にはパディントン駅近くのも少し安いホテルを
ネットで5泊分予約しましたので 11時過ぎに移動を開始しました
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ラッセルスクエアの近くにロンドン大学があります
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いかにもこちらの大学といった感じです
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これはアパートかマンションかですね
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向こうにテレビ塔が見えます
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これは高級マンションらしいです 半月型になっていました
用のないもの立ち入り禁止です
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マンション群でしょうかね
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ちょいと夕方 Seymour Placeにある「Mura」という日本料理屋に
出かけようとホテルを出ました こんな感じのところにある
タウンハウス風のホテルでした
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パディントン駅の近く
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ちょいと南東に向かって歩きましたら 回教徒系の人たちが一杯でした
レバノン料理の店とか 喫茶店で水タバコをプカプカする人の群れとか
いや 正しく人種のるつぼ と思いました
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20日(火)は午前中仕事を真面目にやってからトラファルガー広場に
行ってみようとホテルを出たところです パディントン駅のすぐ西です
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もともとはHyde Parkの一部だったということですが どこが境界かな?
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花がきれいな季節です
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アメリカでもよくみかけるリスです シッポが少し太いだけで
ネズミの嫌われようとはえらい違いですね
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黄色い水仙はほとんど終わってましたが 白いのが花盛りです
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このチューリップは一本ではどうしようもない格好ですが まあ
集まっていれば それなりに
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どうも川が境目ですね 右がHyde Parkで左がKensington Gardens
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英国に来てからよい天気が続いています
日本ではかなりひどい天気らしいですが
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馬が歩ける柔らかい道が作ってあります 足に毛が生える種類ですね
昔ビール(Budweiser)の宣伝でClydesdale種の馬が出ていましたが
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Hyde Parkの方を歩いています
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何の木でしょうね? crab apple treeにしてはデカ過ぎ?
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ダビデ像ですね
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ここがHyde Parkの入口(こちらからは出口)です
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右側はバッキンガム宮殿の庭園です
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有名な軍人だそうですね
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これは英国の植民地だった国の兵隊への感謝の印らしいです
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Green Parkの中です バッキンガム宮殿の東側にあります
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向こうにバッキンガム宮殿が見えます
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宮殿の前を通って
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St. James Parkの中を通ります
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水鳥がたくさん居ました
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さりげなく女性が入るように撮影
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右の建物はホースガーズ(Horse Guards)と言うらしいです
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第一次世界大戦で戦った兵士の慰霊碑
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トラファルガー広場への入口?
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この当の上の像はネルソン提督です
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戦傷で片目片腕だったそうです トラファルガーの海戦で
フランス・イタリア連合艦隊を相手に勝利を収めたのですが
弾にあたって戦死しました
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このライオンや
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このレリーフはフランス軍戦艦の大砲を鋳直して作ったそうです
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国立美術館(National Gallery)です 入場無料です
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向こうにビッグベンが見えます
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Westminster Cathedralってウェストミンスター寺院とは違うようですね
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ビクトリア駅です
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4月22日
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4月21日に日航のロンドン−成田線運行が再開されました
その数日前に当初27日だった予約便が23日に出来た旨連絡がありました
21日には連絡が無かったので ロンドンを見物するのは22日しかない と
朝9時半にホテルを出て地下鉄のカードを買って動き回ることにしました |
これはホテルのすぐ近くにあるPaddington駅です
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Heathrow Expressはここから出ます
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British Museumを再訪し 先日寄らなかった展示を見に行きました
特別展示でしたかどうか 時計の歴史みたいな展示でした
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装飾を兼ねていますね
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これはちょっと面白い時計でしたね パチンコ玉みたいな玉が
30秒で端から端に移動し また戻ってくることの繰り返しです
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上の時計の説明です
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懐中時計の展示です
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おじいさんの古時計?
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カメオの懐中時計
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翡翠(Jade)です デカイですね これは中国産かも
当研究室の島田君によれば 日本産の方が上質だとか
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これも翡翠です 島田君によると日本海側の糸魚川周辺で見つかるそうです
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唐三彩の像です
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これは中国と韓国の展示でしたかね
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これも唐三彩です
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これはインド(バングラディシュだった?) グラマーな仏像ですね
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これはインドですね
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これもそうです 何か怪しそうな...
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大英博物館には日本の展示が無いのです(多分)
これは植民地にならなかったからでしょうかね
ボストン美術館には日本刀や根付など様々な作品が展示されてますが
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アフリカの方に入ってきました
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大体19世紀頃の作品でした
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これは投げるナイフです 何の狩をしたのでしょうね?
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これはメキシコだったかしら? インカ?
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Enlightenment Gallery 19世紀にヨーロッパで古代の文化を検証し
人間とは 文化とは何かを考える風潮が盛んになったそうです
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これはメキシコでしたかね 相手を負かして首を取り得意満面の兵士です
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これはギリシャのパルテノン神殿から運んで来た作品の展示室です
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全然知らなかったのですが 17世紀にアテネはベニスによって占領されており
当時はパルテノン神殿を弾薬庫に使っていたそうです
1687年でしたか? 大爆発が起こり中の像等が壊滅的なダメージを
被ったそうです 英国がその残骸の半分くらいを本土に運び込み
何とか修復してやったんだぞ 今さら返せって言われてもねー
と ギリシャ政府の返還要求に抵抗しているようです
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St. Paul Cathedralです ま ちょっと見に行こうと
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18世紀に建設されたようです
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じつはこの辺りで地下鉄の駅はどこだったかな と iPhoneに
入れてあったロンドンの地図を見ながら歩いていたのですが
道路の敷石が一カ所剥がれていた所に左足がはまり込み
溜まっていた水で靴はドロドロ ズボンの右足の方が1/3くらい
濡れてしまいました 6時に郊外の美味しいという評判の寿司屋を
予約してあったので そのまま行こうか ホテルに寄ってから行こうか と
迷っていた時でしたので これではホテルに帰らざるを得ないということで
部屋に戻りました そこにフロントからのメッセージで日航から
今日の便で席が確保出来たという連絡が午前11時頃あったとのこ
あわてて今から出ますと日航に電話し 寿司屋さんにも電話して
予約をキャンセルし 荷物をパックしてホテルをチェックアウトしました
PaddingtonからHeathrowまでは15分くらいです 4時20分ごろ
ホテルを出ましたが 7時15分発の便には余裕で間に合いました
いやはや あそこで泥水に入っていなければ帰国が一日遅れたかもしれません
ということで ドタバタの英国出張でした!
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