段戸華教室
段戸会副会長でもあり、華の作家として日本及び海外で幅広くご活躍中の
水谷鏡子さん(高14回)のご指導をいただき、
2012年3月18日(日)に、第23回段戸華教室を開催いたしました。
今回は参加者5名で、にぎやかに楽しく、
「春の花のアレンジメント」をレッスンしていただきました。
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2012年3月18日
昨年も3月にレッスンを予定していましたが、震災後で交通機関の運行が乱れていたために、急遽レッスンが中止になりました。
その時に予定していた、春の花を使ったアレンジメントを、今回レッスンしていただくことになりました。
可能ならば、各自、カゴなどを持参して下さい、とのお話が事前にあり、以前「第8回のレッスン」で使用したカゴを持ってきた方や、自宅の食器を持ってきた方などがいらして、いろいろな器が集まりました。
花器を変えることで、同じ花を生けても、かなり雰囲気の違う作品となりました。
それぞれ、用意した花器にオアシスを入れ、ナイフで面取りをして花を生けられるように準備をしておきます。
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春の花のには、以下のような特徴があります。
1)茎に水分が多い→茎が折れやすい
2)花の色に透明感がある。色彩が澄んでいる。
3)花の香りが強い
これらの特徴を生かして、華やかで心が躍るような、春の花をアレンジしていきます。
茎が折れやすい弱点は、茎にワイヤーを通して補強します。
特に、ヒヤシンスは花が咲くと重くなるので、20番ワイヤーを2本入れて補強します。
ラナンキュラスは22〜24番のワイヤーを入れます。 |
まず、中心になる花を決めて、その花の正面を探します。
主になる花は大きいので、できるだけ低めに挿します。
その花を囲むように、脇役の花を挿していきます。
その時に、ストーリーを考えるようにすると良いそうです。
花を挿す時は、足元を離すようにします。吸水がよくなり、広がりも出ます。
また、大きな花から挿すのとは逆に、枝物を先に挿して、枠組みを決めてから花を挿していくという方法もあるそうです。
大きな花を挿し終わったら、小さい花を少し長めに挿します。
今回は、3年ほど前から出回るようになった、珍しいグリーンのスプレーバラなどを使用しました。
香りを楽しむ素材として、ミント(ハーブ)も加えました。
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次に、枝物のユキヤナギを生けていきました。
この枝は、かなり踊っていて、納得のいくように生けるのに、皆さん苦労をしていました。
枝の出ている向きをよく観察して、横枝は横向きに自然な感じで挿すようにすると良いそうです。
また、生けたあとに余分な枝を省くことで、すっきりした印象になります。
枝を交差させないように気をつけて、不必要な枝はどこか、じっくりと検討します。
最後に、足元のオアシスを隠すために、ゼラニウムの葉などを入れました。
隠しきれない場合は、コケなども利用します。
少し離れたところから眺めてみて、全体のバランスを確認します。
花は前側だけでなく、後側にも入れて、奥行きを出すようにします。
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今回も、出来上がった作品を前に、お茶と水谷さんお手製のチーズケーキをいただきつつ、さまざまなお話をさせていただきました。
「何月(どの季節)が好きですか?」との質問では、皆さんそれぞれの思い入れをお伺いすることができて、とても興味深かったです。
また、「今年の目標は何ですか?」という質問には、自分を振り返り、皆さんに発表することで、身が引き締まる思いがしました。
春の花をアレンジメントできたことで、
「香りがよくて、気持ちが華やぎますね」という感想が聞かれました。
皆さんとの楽しいお話に、名残はつきませんでしたが、最後に、記念撮影をして解散となりました。
持ち帰ったアレンジメントは、さっそく玄関に飾り楽しんでおります。
弱ってきた花をはずして、アレンジをしなおしたところ、
チューリップやラナンキュラスなどは、2週間たってもまだ元気に咲き誇っています。
花の生命力に力強さには、本当に驚かされます。
そして、そのパワーによって、私自身も癒されているなぁ、と、感じます。
皆さまも、忙しい日常の中で、なにかと緊張されていることも多いのではないかと存じます。
花に触れる時間を持つと、気持ちもずいぶんリラックスするように思います。
よろしければ、一度、花に触れるリフレッシュタイムを体験なさってみませんか?
初参加の方も、優しくレッスンしていただけます。たくさんの皆様のご参加をお待ちしております。
次回は、7月28日(土)にアーティフィシャルのアレンジメントを予定しています。
詳細は、追ってHPでご連絡いたします。
文責:西浦 瑞恵 (高45回)
<使用した花材>
・ヒヤシンス1本、チューリップ2本、ラナンキュラス5本、ユキヤナギ2〜3本、ニオイゼラニウム2本、ミント1本、スカビオサ3本、ルピナス2本、スプレーバラ(グリーン)2本、アリウム2本、フローラルフォーム、バスケット
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(おまけ)
左のアレンジメントは、西浦が自宅でアレンジしなおしたものです。
弱ってきた花を抜いて、自宅にあったグリーンを加えました。
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