段戸華教室
段戸会副会長でもあり、華の作家として日本及び海外で幅広くご活躍中の
水谷鏡子さん(高14回)のご指導をいただき、
2011年9月4日(日)に、第21回段戸華教室を開催いたしました。

今回は参加者5名で、「ガラスの器を使ったオートクチュール・フルールのプレゼントの花」のレッスンでした。


2011年9月4日

心地よく晴れた日曜日。

今回は、自由が丘駅から徒歩1分の新しいアトリエで
レッスンを行っていただきました。

まだ暑い季節ということで、生花は日持ちがしないため、
アーティフィシャルフラワー(造花)のアレンジメントを教えていただきました。

できあがっている造花を、一度ばらばらにして、再度組み立てるという、新しい手法を教えていただきました。

まずはじめに、ガラスの器にスタイルフォーム(固めのスポンジのようなもの)を、グルーでしっかりセッティングします。

グルーは熱いので、やけどをしないように注意します。

次に、ピンク色のフローラルテープをワイヤーに巻き、
そのワイヤーをボールに通して、ねじっておきます。

『ダリアペダルピンク』と『リネン・ローズペダル』の留めてある部品をはずし、花びらを一枚ずつ丁寧にはがして、置いていきます。

先ほどのボールを通したワイヤーを軸にして、はがした花びらを、内側の小さいものから重ねていきます。

花びらは、時々裏返しにすると、花のボリュームと色のグラデーションが表現できます。素材の違う二種類の花びらを、何枚ずつ入れていくかで、製作した人の作品になり、それぞれ雰囲気が変わってきます。

2つの花を1つの花にまとめるので、かなりのボリュームになります。
全部組み終わったら、ガクになるパーツをつけて、逆さまにして机に押し付けるようにして、しっかりまとめ、
グルーで固定します。

黄緑色のダリアの方は、挿しやすくするために、
ワイヤーをU字型にしたもの2本をグルーで固定し、足を作ります。

メインの花ができたら、アジサイにワイヤーをかけて、挿しやすくしたものを作ったり、
他の花も、長さを5〜7センチほどに切っておきます。

花材の準備ができたら、メインのピンク色の花を挿し、
反対側に黄緑色のダリアを挿します。

2つの花の間に、色彩を考えつつ、ラナンキュラスやアネモネ、アジサイなどをバランスよく挿します。

全体を丸く、こんもりと形作り、バランスを見ながら、色のスパイスとして青い小花を挿し込みます。

最後に、ピンクの花の真ん中のボールに、リボンを結びつけて完成です。


今回も、出来上がった作品を前に、お茶とお菓子をいただきつつ、さまざまなお話をさせていただきました。
(水谷さんお手製の梅酒も出していただきました。)

以前、同じように花を組み立てなおす手法で、コサージュを教えていただいたのですが、
(18回の華教室。レポートはこちらです。)
その時の参加者の方は、今回は生けこむ作業があって、
また違った楽しさがありました、という感想を話して下さいました。

途中、分解しない予定の黄緑色のダリアも、花びらをはずしてしまった方が・・・という、
ちょっとしたハプニングも起きましたが、
水谷さんが「大丈夫よ。何か起こったら、次にどうするか、どんどん考えればいいのよ」と、おっしゃり、
「なるほど、まったくその通り。これは、他の事すべてに言えることだなぁ」と、
大変勉強になりました。

皆さんとの楽しいお話に、名残はつきませんでしたが、最後に、記念撮影をして解散となりました。

次回は、12月4日(日に)クリスマスのテーブルアレンジメントを予定しています。
詳細は、追ってHPでご連絡いたします。

初参加の方も、優しくレッスンしていただけます。たくさんの皆様のご参加をお待ちしております。

文責:西浦 瑞恵 (高45回)