秋晴れの吟行会
11月18日、冬か先生のご上京の機会を得て、段戸句会は吟行会を催しました。当日の新宿御苑は青空の下、心地良い小春日和でした。折りしも園内には菊花展が開かれ落葉や草の絮が舞い、池には紅葉黄葉が映えていました。季語を拾いつつ、冬か先生より季語の本意や使い方を伺いながら秋を満喫いたしました。苑での昼食後、会員のお世話下さった会場へ移動しての句会。冬か先生より各句への解説がありました。「季語のある情景を捉えて絞り込む、そのイメージを拡げて情景が読む人に伝わるように十七字に纏めるように」とのお話は、当日共に歩いた私達には理解し易いものでした。段戸句会では隔月のネット投句に先生の選と添削句に対する丁寧な解説を頂いていますが、吟行で共に見ながらの句会は楽しく、大変有意義なものでした。
新宿に御苑のありて鳥渡る 冬か
妹背鳥翔び別かるるも遠からず 冬か
自然園括らず刈らず萩黄葉 冬か
一葉落つ緑をとどめしままに落つ 望月
満開の十月桜色ほのか 剛司
青空に落葉かざせば虫の穴 寛
ひとひらの又ひとひらの落葉かな 美智子
武蔵野の面影残す落葉かな 康允
桐一葉次はと樹上見上げけり 悠天
青竹の屋根をさしかく菊花展 雪音
大輪の菊三百余一株に 洋馬
秋天を占め悠然と鳶一羽 葆子
前列左から二人目 主宰 平田冬か氏
レポート 小森葆子(高13回)
俳句の会のトップページへ戻る。
|