岡崎高校スーパーサイエンスハイスクール
サイエンスの現場を高校生に経験させるというスーパーサイエンスハイスクール(SSH)のプログラムの一環として、今年も夏休みに岡崎高校から東大の薬学部と工学部に十数名の後輩たちがやってきて一所懸命頑張りました。私の研究室には村松圭介君(3年生)と小野村明夏さん(2年生)の2名が8月23日から27日まで2つの化合物を合成して、生成物の構造を各種分析機器を用いて解析しました。村松君は昨年も当研究室で実習し、面白かったのでまた今年も頑張ろうとやってきました。彼はコーラス部員としてブレーメンにも行ってきました。小野村さんはベルギーに中学の頃住んでいたそうで、私の学生によれば英語の発音は半端でないそうです。薬学部では分析化学教室助教授の三田智文さん(高29回)が2名の岡高生徒の面倒をみていましたし、薬化学教室でも2名が頑張ったようです。現役高校生の真面目で頑張るところを見ていますと、ちゃらんぽらんな高校生活を送った遠い昔の自分が何となく恥ずかしくなります。最終日には理科の小林・藤原両先生(両人とも岡高出身)、面倒を見てくれた磯村・宮崎両君、それに徳山助教授とで、近くの居酒屋で6時から9時半まで意気投合の時間を楽しみました(もちろん、高校生諸君はウーロン茶ということで)。文責・福山(天然物合成化学教室)

合成した化合物を結晶化で精製して集めているところ

小野村さんの真剣な眼差し
ここで笑ってしまっては化学者失格

左から磯村君(博士課程1年、刈谷高校出身)、村松君、
宮崎君(博士課程1年、開成高校出身)、小野村さん
磯村・宮崎両君とも抜群に優秀な院生です

これは撮影用のやらせ写真です(村松君の実験中の写真が無かったので)
おそらく、テレビや新聞でもこうやって写真を撮ること多いのでは?
つまり、実験中はメガネをかけなくてはいけないので

化学反応の説明をしっかりと聞いている生徒たち
遠くにいる当研究室唯一の女子学生は修士1年の加藤さん
彼女も岡崎高校出身

これだけみっちり教えてもらえるのは幸せでしょう

当研究室では長机で学生数に応じて広さが変動します

磯村君に指導を受ける小野村さん

村松君が最後の追い込み

後列左から:徳山助教授、私、宮崎君、磯村君、小林先生(高22回)
藤原先生(高27回)、同前列:村松君、小野村さん

打ち上げ会に行く途中の赤門前にて記念撮影