段戸華教室


段戸会副会長でもあり、華の作家として活躍中の水谷鏡子さん(高14回)のご指導をいただき、
2006年4月23日に、第5回段戸華教室を開催いたしました。

一昨年6月に第1回目の講習会を開いていただいて以来、毎回大変好評なレッスンです。

今回は参加者6名で、「プレゼントの花」というテーマで、花束の作成方法を教えていただきました。

2006年4月23日

アトリエに続く階段に
色鮮やかなパンジーの寄せ植えが並んで
春の心地良さがいっぱいの4月下旬の日曜日に、
第5回段戸華教室が開催されました。

今回は「プレゼントの花束」を
教えていただきました。

母の日にもぴったりな、春らしいピンク色の花束を
「スパイラル」という手法で作りました。



材料は落ち着いたピンク色(ベージュ系)の
バラ・カーネーション・スプレーマム・ガーベラなどです。

バラはショコラ・レオニダス・ダーリンの3種類を使いました。

ショコラは名前の通りチョコレートのイメージで、
レオニダスは花びらの表と裏の色が違う「リバーシブル」の珍しいバラです。

この他に、ヒペリカム(実もの)やスターチス、斑入りのハランなどを使いました。



まず、花束を作る前の下準備をします。

ガーベラのフィルムを取り、
スプレーマムのつぼみも取ります。

上から20センチほどより下の葉は、きれいに取り除きます。

スプレーカーネーションは枝を分け、
バラも葉と刺を取ります。
(刺がついていると、花が咲きにくいそうです)

茎を斜めにカットして、水揚げをします。




参加された方はどなたも
真剣なまなざしで、レッスンに取り組んでいます。

小さくて花束には使えない花やつぼみも
カップにさして飾ることができるので、捨てずにとっておきます。

レッスンではいつも、花の命を大切にすることを教えていただきます。



スパイラルの技法を
実演しながら説明してくださる、水谷さん。

スプレーマムを中心として、
葉を取ってきれいにしたキーポイントを中心に
斜めに花を足していきます。

花の色彩をみながら、バランスを考えてまとめていきます。

色だけでなく、香りも楽しみながら、取り合わせを決めていきます。

鏡を見ながらすすめると、客観的に全体を把握できるのでうまくいくそうです。


花の周りに斑入りハランを足して、全体をまとめます。

(ハランなどのグリーンは、
 花束を引き立てる額縁の役割をしてくれます)

花束がまとまったら、ラフィアという木の皮からできた紐でしっかりと結び、花束の下を切りそろえます。

次に、リボンとラッピング用紙の準備をします。

リボンは常に表面が出るようにひねりながら、
輪をいくつか作って蝶々型にします。

ラッピングペーパーはセロハンと薄い紙を重ねて使います。


花束の切り口に水をよく含んだ特殊なペーパーを巻き、
水漏れしない銀色の袋で包みます。

プロが使う「ステッパー」という袋だそうで、
粘着テープがついていて、大変便利にできています。

家庭では、濡らしたティッシュペーパーと
アルミホイルで代用できるそうです。

そのあと、ラッピングペーパーで包んで、リボンをつけます。

ペーパーの重ね目のところにシールを貼ると
本当に花屋さんで作ってもらう花束と同じ雰囲気に仕上がります。
初参加の受講生の方も、
とても素敵な花束を作ってみえました。

「意外と簡単だった」との、ご感想なので
ぜひ、次回以降も多くの初参加の方がいらっしゃることを期待しています。

花束完成後は、 できあがった作品を見ながら
おいしいお茶とお菓子をいただきました。

今回は、故郷の話の他に
女性の家庭と仕事のバランスの話、
少子化(晩婚化)問題や格差社会についてなど、
社会的な話題についても、熱く皆さんと語り合うことができました。

幅広い年代の方と、ざっくばらんにお話できるという、
大変貴重な時間を過ごさせていただきました。

最後にそれぞれの作品を持って
記念撮影をしました。

水谷さん、本当にありがとうございました。

また、受講生の皆様も
お忙しい中参加していただき
ありがとうございました。

ただいま、次回の8月(第6回)・12月(第7回)のレッスンのお申し込みを受け付けております。
第6・7回は同じフォームでお申し込みできます。
ご希望の回を明記してご送信ください。
参加申込みフォームへ

<平成18年 段戸華教室 年間予定>
第5回 4月23日(日) プレゼントの花(終了しました)
第6回 8月20日(日) ブリザーブドフラワー
第7回 12月3日(日) クリスマスリース

皆様のご参加を心よりお待ちしております。

          文責:高45回 西浦