段戸華教室


段戸会副会長でもあり、華の作家として活躍中の水谷鏡子さん(高14回)のご指導をいただき、
2005年12月3日に、第4回段戸華教室を開催いたしました。

昨年6月に第1回目の講習会を開いていただいて以来、毎回大変好評なレッスンです。

今回は参加者4名で、「クリスマスのリース」を教えていただきました。



2005年12月3日

田園調布のいちょう並木が
鮮やかな黄色に色づく
12月はじめの土曜日の午後、
水谷鏡子さんのアトリエで
第4回段戸華教室が開催されました。

今回は「クリスマスのリース」を
教えていただきました。

リースは「終わりのない形」
すなわち「永遠」を意味しています。

また、クリスマスカラーと呼ばれる4色には
次のような意味があるそうです。

緑・・・「枯れない。永遠」
赤・・・「キリストの血の色。受難を忘れない」
金・・・「希望。目標」
白・・・「雪。清純」

今回は日持ちのするグリーンをたっぷり使ってリースの土台を作り、
赤い木の実や松ぼっくり、シナモン、八角などを飾り付けました。



まずはグリーンの横枝を、立ち枝からすべてはずしていきます。
ヒムロスギ、クジャクヒバ、ジュニファーの3種類を
一人につき一枝使用しました。

そして、長さを切りそろえ
形のよいものと、そうでないものに分類します。

このとき、勘を働かせて
どれもだいたい同じ大きさになるように
切りそろえられるように練習します。

はさみの音がいいのも「上手な人」の特徴だとか・・・。
さて、うまくできるでしょうか。


グリーンをリールワイヤーで固定していきます。
リースの上面と外側にはたっぷりと、
内側は少なめにつけていきます。

上・内・外の順番に、3回に分けて固定します。
それぞれワイヤーをしっかりと2巻きします。

ワイヤーを引っ張る時に、リースを机の平らな面に
しっかりと押し付けるのがポイントです。

こうするとリースの裏面が平らになり、
壁にかけたときにぴったりとおさまります。

次に3分の1だけずらして
違う種類のグリーンを同様に取り付けます。

色の具合を見ながら、順番につけていきます。
つけていく時は左回りにずれていきますが、
出来上がりのグリーンの流れは「右回り」となります。

これは、時の象徴の「時計回り」となるようにするためです。


グリーンをすべて取り付け終わったところです。

1時間半ほどもの間、
夢中になって作業をしていました。

実ものにはバーゼリアとヒペリカムを使いました。

この二つは、バランスを見ながら
土台の中に組み込んでいきました。

リースの最後のところは、
始まりの部分に隠れるようにして
つなぎ目をなくすようにします。

巻き終わりの部分で、ワイヤーを輪にして、
壁にかけるときのフックを作ります。


シナモンを2〜3本束ねて
茶色のワイヤーでまとめます。

また、松ぼっくり(ドイツトウヒ)にも
ワイヤーをかけます。

リースの流れに沿うように
バランスを見ながら飾り付けます。

また、アクアグルーという
植物に使える接着剤を利用して
山帰来の赤い実と、星のような形をした八角を
貼り付けました。

シナモンや八角のような香りの強いスパイスをリースに取り付けるのは
悪魔払いの意味がこめられているそうです。



できあがった作品を見ながら
おいしいお茶とお菓子をいただきました。

最後にそれぞれの作品を持って
記念撮影をしました。

水谷さん、本当にありがとうございました。

また、受講生の皆様も
お忙しい中参加していただき
ありがとうございました。

来年も引き続き
「段戸華教室」を開催していただける事になりました。

次回の予定はまた、追ってホームページ上でご連絡させていただきます。
どうぞ皆さま、ぜひご参加くださいませ。

          文責:高45回 西浦