段戸華教室


段戸会副会長でもあり、華の作家として活躍中の水谷鏡子さん(高14回)のご指導をいただき、2005年7月31日に、第3回段戸華教室を開催いたしました。

昨年6月に第1回目の講習会を開いていただいて以来、毎回大変好評なレッスンです。

今回は参加者5名で、「ひまわりのトピアリー」を教えていただきました。



2005年7月31日

いよいよ夏本番となり、じっとりと汗ばむような
7月最後の日曜日の午後、
田園調布駅前の水谷鏡子さんのアトリエで
第3回段戸華教室が開催されました。


今回は「トピアリー」というスタイルを教えていただきました。

もともとトピアリーとは、ヨーロッパでは刈り込みという意味で、庭のきれいに刈り込まれた植木のスタイルだそうです。

形を維持するには大変、手間・暇がかかるので、トピアリーのあるお庭は、富と権力の象徴とも言われているそうです。


今回は生の花を使って、個性的な形のアレンジメントを作っていきました。
大きな丸い形と、足もとにはお花畑のように小さな花を活けます。

募集のお知らせの時は「涼風を呼ぶアレンジメント」ということで、ハーブを使った作品を考えてくださっていましたが、あまりの暑さで花がバテてしまうということで、少し花持ちのよいデザインの「トピアリー」に急遽変更してくださいました。



まずは茎についた葉を丁寧に手で取っていきます。
そして、長さを30センチぐらいに切りそろえます。

切った茎もあとで使うのでとっておきます。

今回はひまわりがメインです。
他にグリーンと茶系のカーネーション、
アラビカム、パープレア、クラスペディアなどの
珍しい花材もたっぷりと使わせていただきました。



葉をとり、茎の長さをそろえた花を
球形になるように束ねていきます。

花首が折れないように気をつけながら、
全体のバランスを見てまとめていきます。

この花の横にはどの花を持ってくると
よりお互いが引き立つだろう?と、考えながら
まとめていくことが大事だそうです。

花びらの裏の色、茎の色などにも気を配ると
意外な色の発見があり、
「植物ってなんてオシャレなんだろう」と、気付かされます。



今回の器は角ベースです。
中に「オアシス」という吸水スポンジが入っています。

球形に花を形作ったら、輪ゴムでしっかりとまとめます。
このとき、先ほどとっておいた茎を一緒に束ねると
柱の部分が太くなって、おもしろいデザインになります。

次に、花を器の「オアシス」にしっかりと差し込みます。
さらに、オアシスが隠れるように山ゴケを貼り付けます。

その後でバランスを見ながら
足もとに小花を飾っていきます。

今回はスプレーバラ、ヒペリカム、レースフラワーなどを
使いました。



はじめてアレンジメントに挑戦した受講生の方々です。
とても素敵な作品を作っていらっしゃいました。

小花を挿し終わったら、先ほどまとめた輪ゴムが見えないように
リボンを結んで出来上がりです。




午後4時すぎ

水谷さんのご指導のもと、
受講生それぞれの個性が光る
すてきな作品を作ることができました。

ひまわりの黄色に元気がもらえるような、
とても夏らしいアレンジとなりました。

足もとの花は低めに押さえるように活けました。
こうすると、対照的になって、
より美しく見えるそうです。

最後にアイビーを絡ませて、
動きのあるアレンジメントに仕上げました。



できあがった作品を見ながら
おいしいお茶とお菓子をいただきました。

皆さんのお仕事の話を聞いたり、
段戸会のほかのサークルのお話を聞いたりと、
楽しいおしゃべりタイムを過ごさせていただきました。




最後にそれぞれの作品を持って
記念撮影をしました。

水谷さん、本当にありがとうございました。

また、受講生の皆様も
お忙しい中参加していただき
ありがとうございました。

次回は12月4日に「クリスマスリースを作ろう」というテーマで開講していただく予定をしております。

どうぞ皆さま、ぜひご参加くださいませ。

文責:高45回 西浦