段戸華教室


段戸会副会長でもあり、華の作家として活躍中の水谷鏡子さん(高14回)のご指導をいただき、2005年4月10日に、第2回段戸華教室を開催いたしました。

昨年6月、第1回目の講習会を開いていただき、とても好評でした。水谷さんに正式に段戸華教室として継続をお願いしたところ、一人でも花を愛する人がいらっしゃれば、可能であるということで、花のレッスンに入りました。

今回は「春の花を使って」というテーマで教えていただきました。
受講者が3名と少人数でしたので、大変贅沢なレッスンとなりました。



2005年4月10日

満開の桜が風に吹かれて
はらはらと花びらを散らし始めている
暖かな春の日曜の午後、
田園調布の水谷鏡子さんのアトリエで
第2回段戸華教室が開催されました。

はじめに、フラワーアレンジメントについての
お話をいただきました。

「野に咲く花は優しく美しいです。なぜ幸せに咲いている花を切り、アレンジをする必要があるのでしょうか。
その答えは、花に第二の生を与えることです。いったん切花の姿に生まれ変わり第二の生を得た花は、想像を絶するほどの水を吸います。第二の生を精一杯それを可能にする水という自然の恵みの力を大いに必要とします。新たに器という水の世界で、花の第二の生命を復活させてあげるのです」

「花たちは器の中で、自然のままでは、きっと知り合うことのなかった他の花々と出会います。
お互いの美しさを引き立たせあって、満足して咲ききらせてあげるように、
どの花も丁寧に優しく扱い、とことん生かしてあげましょう」というお話に、大変感銘を受けました。


まずは茎を短く切って水揚げをします。
斜めに切って、吸水面積を大きくします。

今回はピンクのお花がメインです。
ラナンキュラス・バラ・スプレーバラ・矢車草などを
たっぷりと使わせていただきました。

春の花は水分を多く含み、
茎が空洞のものが多いので
花の重みを支えるために、茎にワイヤーを通します。


「オアシス」という水分をたっぷり含んだスポンジを
器の大きさに合わせてカットしているところです。

奥のボールには、蘭の花が
水に浮かべてありました。

落ちてしまったお花も
最後まできれいに飾ってあげようという気持ちが
大切なんだと感じました。

フラワーアレンジメントは「何でもありの世界」と
水谷さんはおっしゃいます。

今回の器はプラスチックのコップに
大きな葉っぱ(斑入りハラン)を巻きつけて
両面テープでとめて作りました。

他にも、ドラセナという葉っぱをくるくる巻いて
ホチキスでとめたり・・・。

使えるものは上手に利用し、
しかし、その舞台裏は決して見せないようにする、というのが
ポイントだそうです。




巻いたドラセナとバラの葉で
ベースを作ったところです。

オアシスが見えないように
隙間なく挿していきます。



はじめてアレンジメントに挑戦した受講生の方です。

初心者とは思えないできばえですね。

花はまんべんなく入れるとロマンティックな雰囲気に
数本同じものをまとめて入れると個性的な雰囲気に
仕上がるそうです。

つぼみはやや高めに、太陽のほうを向くように
上向きに入れていきます。


午後4時すぎ

水谷さんのご指導のもと、
受講生それぞれの個性が光る
すてきな作品を作ることができました。

ピンクは優しい気持ちにさせてくれる色ですね。
とても春らしいアレンジとなりました。

甘すぎにならないように
青い矢車草や紫のラナンキュラスを配することで
大人っぽい仕上がりとなりました。



できあがった作品を見ながら
おいしいハーブティーをいただきました。

水谷さんにフラワーアレンジメントのお仕事について
教えていただいたり、
皆さんのお仕事の話を聞いたりと、
楽しいおしゃべりタイムを過ごさせていただきました。

最後にそれぞれの作品を持って
記念撮影をしました。

水谷さん、本当にありがとうございました。

また、受講生の皆様も
お忙しい中参加していただき
ありがとうございました。

次回は7月31日に「涼しげなアレンジメント」というテーマで
12月4日に「クリスマスリースを作ろう」というテーマで開講していただく予定をしております。

どうぞ皆さま、ぜひご参加くださいませ。

          文責:高45回 西浦