段戸華教室

段戸会副会長でもあり、華の作家として日本はもとより、
グローバルに活躍中の水谷鏡子さん(高14回)のご指導をいただき、
2008年12月7日に、第13回段戸華教室を開催いたしました。

2004年6月に第1回目の講習会を開いていただいて以来、
早いもので、もう4年生になりました。

今回は参加者4名で、「クリスマスのドアー飾り」を教えていただきました。

2008年12月7日

だんだん冬らしくなり、風は冷たくなってきていましたが、
ぽかぽかと優しい陽射しに恵まれた12月の日曜。
今回は午前10時から
水谷鏡子さんの花の制作室で
第13回段戸華教室が開催されました。

毎年冬のレッスンは「クリスマス関連のデザイン」を
教えていただいています。

今回は、「ドアー飾り」の
ガーランドのデザインを教えていただきました。

ガーランドは「花や葉を長く繋げたもの」という意味で、
リースのような『輪』ではなく
細長い綱のような形に仕上げたものです。

今回のレッスンでは、
『時間をコントロールする』という課題に挑戦しました。
すなわち、制限時間内にきちんと作品を仕上げる、ということです。

そこで、リースよりは短時間で仕上がり、
また、毎年のリースとは趣の違った、
ガーランドに取り組むことになりました。

手早く作成するためには、段取りが重要です。

今回の作成の流れは、
・実ものの枝の長さを揃え、飾りのドライフルーツなどにワイヤーを通す
・できた小物を、きれいに並べておく
・グリーンを切る
・ベースを作る
・小物を挿す     という手順です。

実ものには、
バーゼリア(2種)、サンキライの実、ネズミモチを使用しました。

バーゼリアは10センチぐらいの長さに切り、
実の先端にあるヒゲ状の部分は切り取ります。
22番ワイヤー(グリーン)を各自10本ぐらい用意し、
勘で半分に切ります。

勘でも、ほぼ半分ぴったりに切ることができるようになるよう、
手と目に意識を集中して取り組みます。

ドライフルーツとして、
オレンジ・リンゴ、パイナップルなどを使用しました。
また、松カサ、シナモン、トウガラシなども使いました。

ドライフルーツは、皮(固いところ)を
またぐようにワイヤーを通し、
根元を押さえてしっかりとめます。


松カサは、固いところにワイヤーを入れ、ワイヤーが見えないように取り付けます。

シナモンは、22番ワイヤー(シルバー)に
茶色のテープを巻いたもので、2〜3個ずつまとめます。

ワイヤーを入れることができない、半球状のドライフルーツなどは、
あとで専用の糊(グルー)で貼り付けます。
次に、グリーンを枝から外し、10センチぐらいに切りそろえます。

グリーンとして、コニファー(3種)とヒムロスギを使用しました。


材料が揃ったら、いよいよベースを作ります。
今回は、サンゴミズキの枝を50センチぐらいに切って、2本を揃えて置き、
細いほうをリールワイヤーで4〜5回まいて土台とします。

まいたほうを利き手側に置き、
この土台に、グリーンをリールワイヤーで固定していきます。
(右利きの場合は、右側からスタートして、
 徐々に左のほうへ進んでいきます。)

上・奥・手前の順番に、3回に分けて固定します。
それぞれワイヤーをしっかりと2巻きします。

グリーンは3本ずつ(ヒムロスギはもさもさしているので、2本でも可)
きれいなものが上に出るように取り付けていきます。

ワイヤーを引っ張る時に、ガーランドを机の平らな面に
しっかりと押し付けるのがポイントです。

こうするとガーランドの裏面が平らになり、
壁にかけたときにぴったりとおさまります。

次に3センチだけずらして、グリーンを同様に取り付けていきます。

バランスを見つつ、実ものの枝も入れていきます。最後までグリーンを取り付けたら、
ワイヤーをループにし、壁に取り付けられるようにします。

そして、上部を5センチぐらいに切りそろえ、切り口をフローラルテープで巻きます。

全体のバランスを見ながら、ドライフルーツや松カサなどを差し込んで飾っていきます。

最後に、ワイヤーの入った豪華なリボンを飾って出来上がりです。


今回は、昼食会をアトリエの近くのレストランで行うということで、
時間内に作品を仕上げるために、
本当に集中して製作に取り組みました。

レストランに移動したあとは、
わきあいあいと故郷の話や家族の話、仕事の話、
そして総会のことなどについて、
楽しいお話をいろいろとさせていただきました。



水谷さん、本当にありがとうございました。

また、受講生の皆様も
お忙しい中参加していただきありがとうございました。

次回の予定はまた、追ってホームページ上でご連絡させていただきます。
どうぞ皆さま、ぜひご参加くださいませ。

          文責:高45回 西浦