2007年11月8日
秋も深まり、風は冷たくなってきましたが、 ぽかぽかと優しい陽射しに恵まれた11月の日曜の午後、 水谷鏡子さんの花の制作室で 第10回段戸華教室が開催されました。
毎年晩秋のレッスンは「クリスマスリース」を 教えていただいています。
今回は、壁にかけても テーブルにおいてローソクと共に飾っても美しい アレンジを教えていただきました。
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リースは「終わりのない形」 すなわち「永遠」を意味しています。
必ず、時計と同じ方向に植物の流れができるように リースを作っていきます。
今回は土台に「アクアサークル20」という 丸いドーナツ状のオアシスを使いました。
まず、下準備としてオアシスをカッターで面取りします。
そして、壁掛けにできるように、 22番ワイヤー二本をフローラルテープで巻き 半分に切った物で吊り手をつけます。
次に、ヒムロスギとクジャクヒバの横枝を立ち枝からはずしていきます。 残った太い立ち枝は、2〜30センチ程度に切って捨てます。
このとき、はさみを枝に対して斜めに入れ、ねじるようにして切るとうまく切れました。
こういった、細かい気配りまで教えていただけるので、本当にいつも目から鱗が落ちる思いです。
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また、丸葉ユーカリは 茎を切り、二つずつくっついた葉を切り分けます。
このユーカリの葉を魚の鱗のように積み重ねて オアシスに挿していきます。 この技法は「パイルアップのテクニック」と呼ばれます。
円周の3箇所に、大・中・小のバランスになるように配置します。
側面もしっかり覆うように重ねていきます。
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次に、スプレーバラ・スプレーカーネーション・ヒペリカムなどを 5本ずつぐらいグループにして挿していきます。
今回は大変貴重な深紅の花を用意してくださいました。
花は、ばらばらに入れる「ミックス」の手法よりも 何本かをまとめて入れる「グループ」の手法のほうが、 より個性的な強い印象の作品に仕上がります。
カーネーションのつぼみだけをまとめて入れたりするのも、
とても素敵な雰囲気になります。
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この外、ネズ枝や緑色のスプレーマム、ゴシキマメ、 アマランサス、ヒメリンゴなどを使用しました。
おおよそ形が仕上がってから、 何度も壁に架けて少し離れたところから眺め、 全体のバランスを微調整しました。
ちょっとヒメリンゴの位置や数を変更するだけで、 ぐっと雰囲気が変わってくるのには驚きました。
時間が許す限り何度も手を加えて、 納得のいく作品を仕上げることができました。
なにごとによらず、少し離れて客観的に眺め、 バランスを整えていくことはとても大切なことなのだと
改めて学ばせていただきました。
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13時半からレッスンをスタートして約3時間、 本当に熱中して作品作りに取り組みました。
完成後は、できあがった作品を見ながら おいしいお茶とお菓子をいただきました。
今回も、故郷の話や家族の話の他にも 来月の総会の準備の話や、 恩師の先生方や同窓生の方の消息など、 楽しいお話をいろいろとさせていただきました。
そして最後に、それぞれの作品を持って 記念撮影をしました。
水谷さん、本当にありがとうございました。
また、受講生の皆様も お忙しい中参加していただき ありがとうございました。
次回の予定はまた、追ってホームページ上でご連絡させていただきます。 どうぞ皆さま、ぜひご参加くださいませ。
文責:高45回 西浦
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