段戸華教室


段戸会副会長でもあり、華の作家として日本はもとより、
グローバルに活躍中の水谷鏡子さん(高14回)のご指導をいただき、
2007年11月18日に、第10回段戸華教室を開催いたしました。

2004年6月に第1回目の講習会を開いていただいて以来、
毎回大変好評なレッスンです。

今回は参加者4名で、「クリスマスリース」を教えていただきました。

2007年11月8日

秋も深まり、風は冷たくなってきましたが、
ぽかぽかと優しい陽射しに恵まれた11月の日曜の午後、
水谷鏡子さんの花の制作室で
第10回段戸華教室が開催されました。

毎年晩秋のレッスンは「クリスマスリース」を
教えていただいています。

今回は、壁にかけても
テーブルにおいてローソクと共に飾っても美しい
アレンジを教えていただきました。

リースは「終わりのない形」
すなわち「永遠」を意味しています。

必ず、時計と同じ方向に植物の流れができるように
リースを作っていきます。

今回は土台に「アクアサークル20」という
丸いドーナツ状のオアシスを使いました。

まず、下準備としてオアシスをカッターで面取りします。

そして、壁掛けにできるように、
22番ワイヤー二本をフローラルテープで巻き
半分に切った物で吊り手をつけます。

次に、ヒムロスギとクジャクヒバの横枝を立ち枝からはずしていきます。
残った太い立ち枝は、2〜30センチ程度に切って捨てます。
このとき、はさみを枝に対して斜めに入れ、ねじるようにして切るとうまく切れました。

こういった、細かい気配りまで教えていただけるので、本当にいつも目から鱗が落ちる思いです。

また、丸葉ユーカリは
茎を切り、二つずつくっついた葉を切り分けます。

このユーカリの葉を魚の鱗のように積み重ねて
オアシスに挿していきます。
この技法は「パイルアップのテクニック」と呼ばれます。

円周の3箇所に、大・中・小のバランスになるように配置します。
側面もしっかり覆うように重ねていきます。



















次に、スプレーバラ・スプレーカーネーション・ヒペリカムなどを
5本ずつぐらいグループにして挿していきます。

今回は大変貴重な深紅の花を用意してくださいました。

花は、ばらばらに入れる「ミックス」の手法よりも
何本かをまとめて入れる「グループ」の手法のほうが、
より個性的な強い印象の作品に仕上がります。

カーネーションのつぼみだけをまとめて入れたりするのも、
とても素敵な雰囲気になります。

この外、ネズ枝や緑色のスプレーマム、ゴシキマメ、
アマランサス、ヒメリンゴなどを使用しました。

おおよそ形が仕上がってから、
何度も壁に架けて少し離れたところから眺め、
全体のバランスを微調整しました。

ちょっとヒメリンゴの位置や数を変更するだけで、
ぐっと雰囲気が変わってくるのには驚きました。

時間が許す限り何度も手を加えて、
納得のいく作品を仕上げることができました。

なにごとによらず、少し離れて客観的に眺め、
バランスを整えていくことはとても大切なことなのだと
改めて学ばせていただきました。

13時半からレッスンをスタートして約3時間、
本当に熱中して作品作りに取り組みました。

完成後は、できあがった作品を見ながら
おいしいお茶とお菓子をいただきました。

今回も、故郷の話や家族の話の他にも
来月の総会の準備の話や、
恩師の先生方や同窓生の方の消息など、
楽しいお話をいろいろとさせていただきました。

そして最後に、それぞれの作品を持って
記念撮影をしました。

水谷さん、本当にありがとうございました。

また、受講生の皆様も
お忙しい中参加していただき
ありがとうございました。

次回の予定はまた、追ってホームページ上でご連絡させていただきます。
どうぞ皆さま、ぜひご参加くださいませ。

          文責:高45回 西浦